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 世界各国の鋳物生産量(fig.1)を見ると、第1位がロシア、続いて第2位が中国、3位アメリカ、4位日本、以下ドイツ、フランスと続いて韓国、台湾の順となっている。ロシア、中国の鋳物生産量がアメリカ、日本よりも多いというのは意外な感じがするが、なんと日本の2倍弱という鋳物生産量を誇っている。


fig.1 世界各国の鋳物生産量

 中国の鋳物の歴史は、3000年以上に遡る。その技術は中国・北京、台北の故宮博物館に展示され、驚嘆に値する。我々鋳物の世界で生きてきた者でも、いったいどのようにして型を造ったのか、見当がつかないくらい精密であり、かつ美しい。近年、「中国の鋳物は安いけれど、品質がどうも・・・。」という言葉を耳にする。冒頭にも述べた、鋳物生産量が第2位といっても実はあながち凄いものだと思い込むことはできない。それはロシアの場合も同じ事が言い得る。

 それはさておき、鋳物の発展は自動車産業に伴って発達してきたことは論を待たない。そこで車体重量を軽減することから、当然ながら肉薄鋳物が要求される。日本の場合でもズク鋳物から靭性の高いダクタイル鋳物に置き換わり、ひいてはアルミダイカストに変換して、必然的に鋳物生産量は減少していった。もっと将来は、マグネシウム鋳物とかチタン鋳物に取って代わることになろう。

 さて、そこで材質別構造を見ると、ロシア、中国は圧倒的にズク鋳物が多く、アメリカ、日本、ドイツ、フランスと比べてダクタイル鋳物、アルミ鋳物が少ない。これは、前に述べたことが当てはまるのではないのだろうか。

fig.2 最新式の元素分析装置

中国鋳物のPR!・・・ビバ!中国鋳物!!
ディーゼル規制等の特需のため、現在鋳物屋は大忙しで、入手に時間がかかっていませんか?
従来、鋳物の世界では需要の減少により、従業員の削減が余儀なくされ、設備の補強もままならないままに先細りになってきました。
前述のディーゼル特需・IT関連の鋳物の増産も鋳物屋として対応しきれていません。とはいえ、また冷え込むことを目の前にして鋳物業界も増員・鋳造設備の補強もできかねます。
当社は中国に太いパイプを持っています。
中国鋳物は、日進月歩の発展をしています。
もともと鋳物の技術を有している中国が、我々日本の鋳物を作るノウハウを教われば、優良な鋳物を得ることも不思議ではないのです。
確かに、中国から鋳物を船で運んでくる日数は掛かります。しかし、それとて2週間程度です。現状の日本の鋳物屋の長い納期にかかずらわっているより、中国の鋳物に頼ってみるのも納期打開の一助になるのではないでしょうか?
しかも、中国の安い労働力を活かして、安価な鋳物を入手することも、この際考慮すべきと思います。
中国では、小さな鋳物、量産鋳物、大型鋳物、単品鋳物の別なく私どものチャンネルを通せば、中国中の鋳物屋とコンセントを有しておりますので、どのような鋳物の要望にも即座に対応できるのです。
今、熱い視線が注がれている中国鋳物を鋳物に関係のある各位が見逃す手はありません。
是非、この機会に中国鋳物に触れてみてはいかがでしょうか?
2004年5月現在の原材料高騰とその影響
ご存知のとおり、スクラップ・ニッケル・クロム等、鋳物材料が世界的に値上がりしています。中国経済の発達による中国特需から、鋳物材料が中国へ輸出されてその分国内流通分が品薄になり値上がりする、という構造になっています。
これまで中国鋳物が安価だったのは、原価構成比に占める人件費の割合が低かったからで、例えば国内の鋳物工場の場合、日給およそ10,000円。中国の鋳物工場の場合、月給およそ10,000円と、およそ1/20〜1/25になっています。この差が中国鋳物の安価たる所以だったのです。
しかし逆にいえば、中国鋳物は国産鋳物に比べ、原価構成比に占める原材料費の割合が高いということで、現在のように鋳物材料が値上がりしている現状では、国産、中国産の価格差が小さくなっていくことは否めません。
今、中国経済はバブルと言われております。
中国経済のバブル崩壊を予想する言葉が、最近のマスコミにしばしば見ることが出来ます。もちろん、前述の中国経済界における、賃金の比率が日本を凌駕するにはまだまだ間がある・・・というよりもそれはないかもしれません。しかし、弊社は中国と日本の価格差だけに目をとらわれず、納期の面からも見直す余裕を持とうと心がけているのです。
そのバブルの波をしっかり見据え、かつ、国産と中国産の価格差が小さくなりつつ今こそ、国産鋳物に再度注目する必要があるのではないかと考えます。
前述のディーゼル・IT関連特需もそろそろ収まりを見せつつあります。すべてが中国産ということではなく、品物によっては国産を使用することも視野に入れ、取り組んでいくことが大切ではないでしょうか?

 しかし、中国において鋳鋼鋳物は他国に遜色なく構成比は高い、ズク鋳物に信頼度が低いということがあり、いっそ鋳鋼をという考えかもしれない。中国には原子炉がある。今更何をと言うかと思うかもしれないが、鋳物にもピン(fig.2)からキリまでひしめいているということである。前述の故宮博物館の歴史を受け継ぎ、現代でもロストワックス(fig.3)の世界はすばらしい技術を有し、実績を上げている。

fig.3 ロストワックスのロー型

 特に、金型による、ロストワックス法を取り入れた鋳造法の得意な鋳物工場に、日本の鋳造技術を教えたらどうなるか?当社は、ここに目をつけている。即ち、溶解、鋳物砂、塗型等々、我々日本で苦労して築いてきたノウハウ(マニュアル)を中国に教えたらどうなるであろうか?

 ローマは1日にしてならず。というが、鋳物の世界は一足飛びに改善され、到達する。なぜなら鋳造学は経験工学だからである。中国サイドで「マニュアルをきちんと守らなければ、仁メタルの取引はできない。」ということがわかって以来、クレームは皆無とはいわないが、ノートラブルでありつづけている。

 この度、中国・天津市に新たな工場(fig.4, 5)を誕生させ、大連郊外の2工場に加えて鋳物を供給するべき堂々の布陣を張ることとなった。高マンガン鋳鋼、高クロム鋳鉄の小物鋳造品には絶対の自信を持つに至っている。

fig.4 中国・天津の新工場

fig.5 中国・大連の鋳物工場(溶解工場)

 労働力は豊富であり、将来の自国の鋳物に対する需要も高い。中国鋳物業界恐るべし!今、中国のしっかりした鋳物工場を確保しないと、時流に遅れること必定といえよう。

鋳物について永年の経験と実績を有する(有)仁メタルを利用していただきたい。