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トップページはこちら 有限会社 仁メタルのレポート 2006年中国鋳物事情 西暦2000年に中国の鋳物生産量はアメリカを超えました。
そのことを、弊社のHP「2000年中国鋳物事情」に記載しましたが、その後中国の鋳物生産量は更に増加の一途を辿り、 いまや鋳物生産量は世界一となり2004年度ではアメリカと日本を合わせた量に匹敵する驚異的な数字に達しています。 鋳物の種類別に見ると、農業機械鋳物、自動車鋳物、鋳鉄管鋳物、鉱業機器鋳物が、それぞれ20%の比率です。 2000年の記録では、FC、FCDに比較して、アルミ、鋳鋼の鋳造生産量が低かったのですが、 2004年になるとアルミ鋳物が急激に伸び日本を遥かに抜き去っているのです。アルミ・ダイキャストの発展は著しく、 大型ダイカストマシンから、大きなパーツを鋳造するに至っています。
一方、鋳鋼も例外でなくアメリカ、日本を大きく上回っているのです。 1960年代、日本ではFC、FCD、FCMBで鋳造されていた自動車用鋳物が次々とアルミ鋳物に移行されていきました。 とりわけダイカストマシンの開発に伴いトランスミッション、ギヤケース等の比較的大きな自動車部品が置き換えられていったのです。 軽量化はもとより、寸法精度、量産性がポイントになったのです。 当時、日本では鋳造界の衰退が叫ばれました。鋳物生産トン数が減ったからです。しかし鋳物部品の個数は減っていなかったのです。 鉄鋳物がアルミ鋳物に置き替わったといえます。最近、わが国はアルミ鋳物ですら中国から水をあけられてしまいました。 2000年の頃は、「なに、ロシア、中国はゴロゴロした物しか作れない。ドーブツ鋳物でトン数を稼いでいるのさ。 鋳鋼鋳物、特殊鋳鋼鋳物、アルミ鋳物を見てご覧。難しいものは作れないのだ」となかば羨望の裏に余裕を覗かせていました。
早稲田大学材料技術研究所、中江秀雄教授のレポートによると、
「2004年、中国鋳物生産量2.242万トン。その内訳はFCが51%、FCDは25%、合計76%を占めています。
鋳鋼鋳物は12.2%、アルミ鋳物は約7.58%に相当します」
アルミの重量比は鉄鋳物の約1/3であるところから、鋳物個数として考えれば鉄鋳物と比較すると、かなりの量であることは容易に想像が付くことです。 続いてこのようにも述べておられます。 「鋳物生産工場数は約15.000社であり、そのうち一定の規模をもつ企業は約5.000社である。 鋳物生産は華東(上海周辺6省)に集中し約40%、華北(北京、天津周辺6省)20%、中南(武漢、広東)の20%である」 この稿は、経済白書をモノしているのではないことをお断りした上で、私見を述べさせて頂きます。 当社は鋳物を通じて、中国との取引は既に15年余を費やしています。大連、金州、瓦房店、三十里、錦州、天津、無錫等々… 中国の海に面した各省、すなはち遼寧省、河北省、福建省などの各省の鋳物会社と取引を続けています。 今、現在、本当にそんなに差がついてしまったのだろうか…鋳物生産量についてはたしかに間違いはない。
しかし、もう一度、考えてみましょう。そもそも、中国鋳物の沸騰を引き起こした原動力となった要因は… この景気の一番の担い手は…それは、誰あろう日本の工業力なのではないだろうか…? 小さな規模でいうならば、鋳物を中国で生産して日本に持ち込む(当社がその例ですが)というビジネス。 もっと大掛かりなのは日本の企業が中国で合弁会社を設立して、日本で使っていた当時最新の鋳造設備を持ち込んで大量に造型、鋳造し、完成品にまで仕上げている。 今や、日本は中国鋳物業界に、どっぷりと浸かっています。大きな理由は低賃金であることが魅力だったのです。 断っておきますが、鋳物生産量が中国に負けたと悔しがっているのではありません。 最近、「日中国交問題」が「靖国参拝」のことでギクシャクしています。日本の、ある大マスコミ新聞社は小泉内閣を非難して、 明日にでも中国から離縁状か来てもおかしくないといった論調で叫んでいます。 仮にそのようなシナリオが現実となって安定供給に支障をきたしては一大事です。 そのような事態になることを工業会、産業界に属する一員として心配するのです。 「商売」に「政治」、「宗教」の話題は禁物です。しかし、触れずに通り抜けられないことが多々あります。
中国にとって対日政策の重要課題は何と言っても「歴史問題」です。
この問題は、中国国内の権力闘争の政治的材料であり続けています。
今は「靖国問題」ですこのことは「文芸春秋」や、コラムニスト桜井よしこ氏が折に触れて述べています。 殊更に「靖国参拝」がターゲットになり始めたのは、85年の中曽根首相の靖国参拝から以降なのです。それ以前は問題に成っていないのです。 江沢民主席がそれを取り上げ、迎合する日本の大マスコミが囃し立てたのは皆様、ご存知のことと思います。 小泉内閣誕生の際、新閣僚全員に「靖国参拝をしますか?」とだけ問いかけて、世間の失笑を買いました。 「中国人民の感情を傷つける」という理屈です。この新聞社が声高に叫んだのは此れだけではありません。 このちょっと前の非難ネタは、まさに次々と「教科書問題」「従軍慰安婦」「南京大虐殺」、 等々…コラムニスト桜井よしこ氏は週刊新潮(06.8.31)で発言しています。 「中国にとって対日政策、なかんずく歴史問題は常に熾烈な国内権力闘争の政治的材料 でありつづけた。 現在の権力闘争を単純化して言えば江沢民路線と、胡錦濤路線の闘いで ある」 「だからこそ、日本側に必要なのは、日本の問題が中国の国内権力闘争の具として利用され ることを断固として拒否することだ」
戦時に「神国日本、神州不滅!」を叫んでいたことをご存知でしょうか。
その頃「日本は必ず勝つ!」「神風が吹く!」と国民に唱え続けた張本人です。 あろうことか「天皇は神様だ!」、その軍隊を「皇軍、神軍」と囃し…他のマスコミも似たような報道をしていましたが、 軍部の圧力が強かった事は理解できますが、かのマスコミの迎合度は顕著であったと思います。 敗戦後、なぜか論調が、がらりと変わり左翼ベッタリになりました。 「国民総叩頭」と言うことでしょうか?変節か、オベッカ…「日教組問題」を育てたのも彼等でした。 こんなことは、70歳以上の方はよくご存知です。 殊更に日中関係を、日本の国益にお構いなく、悪い方に、悪い方にとアジって、オピニオン・リーダーと自負しているのでしょうか?
さらにもう一つ、「中国の会社って国営ではなかったっけ…?」という疑問に答えなければなりません。
東京新聞編集局、清水美和氏は、中国の企業民営化の成り立ちに付いて、こんな事を発言しております。(週間新潮06.8.31)
「中国共産党員は全人口の5%に過ぎませんが、現在の私営企業家の約三分の一が共産党 員です。 彼等の殆どが国営企業の経営者だった共産党員で、MBOをとおして、一夜にして国 営企業を我が物にして成り上がった人々です。 MBOとは「Management buy-out」…経営 者が自社株を買い取る仕組みです。 国営企業の資産は中国国民の共有財産であったに関わ らず共産党幹部は労せずして国営企業の株を買い一夜にして民営企業のオーナーに成った という経緯があるのです」
当社が初めて中国に出向いた当時、中国は「郷鎮:(ゴーチン)」と称して、各企業は、国から都市に、
村から、個人に譲渡されていったのです。まさに国営から民営に移行していったのです。
中国共産党の主張は、@先進的な生産力 A先進的な文化 B広範な人民の利益を代表する。 この三項目を挙げました。なにはともあれ、このプロジェクトを強く推進したケ小平主席は、今日の中国大躍進の扉を開けた偉大なる指導者と言えましょう。
民営化に成ったものの、経営能力の欠けたトップを持った工場や、相次ぐ原材料の上昇で支払いが滞り、
ついには倒産に至った鋳物会社は多数あります。現在、経営は決して楽ではありません。
だからこそ、支払いがしっかりした、かつビジネス・ライクな日本の企業と仕事をしたいのです。 技術レベルが高いことも鋳物工場のレベルアップにつながるのです。なぜか中国人同士の支払いは不安視される例が多いと聞きます。 前述しましたが中国の鋳造業を、下支えしているのは日本です。中国で生産した鋳物を輸入している最大手は日本なのです。 日中合弁で鋳物生産量を支えているのも日本企業が多いのではないでしょうか? 中国の産業・工業界は日本と強く結び合っています。
当社のお付き合いをしている社長達 (正確には厂長と呼び工場長の意味)の中には、「人大○○省代表」の名刺を持っている人、
カラオケの最後には「毛沢東賛歌」を歌う人達がいます。一緒に働く若手マネージャー、作業者、ドライバー諸氏…
誰からも日本人として辛い思いにさせられたことがありません。
○○省全人代の代表が、「品質管理こそ、一番大事なことです」と明言しています。産業界、 工業会はもっとお互いを大切に思い、頼り合っているのです。 繰り返しますが、中国政府首脳が自らの権力闘争の具として、日本に向かって発言する。 日本のマスコミがそれを、ことあれかし風に囃し立て、チョウチンを持つ… 東京新聞「世界の街から」(06.8.31)に記載された一文… 若い中国人記者が発言した。「普通の北京市民は一年で一度も人民日報などの共産党機関紙を読みませんよ」。 関係者は黙って眉をひそめる。先の発言は周知のことだが、半ば公の場では勇気がいること。 まだまだ報道の自由はないとはいえ、彼のような若者の出現に驚きと喜びを感じた。 しかし、同じ誌面に外の記事…
第二次世界大戦中に日本に強制連行され死亡した中国人の遺骨を安置する「在日殉難烈士・労工記念館」が天津に完成された。
半数以上は遺骨が見つからない。家族と再会すらかなわない。日中間の悲劇で犠牲になった人たちは、地中から今の日中関係をどのように見つめているのだろうか。
私たちは、新たな日中関係を築き上げて行きたいものです。
当社のHP「リアルなレポート・中国鋳物事情(西暦2000年の中国鋳物情勢)」には、数社の鋳物工場を写真で紹介をしています。
あれから数年が経過し、更なる有力鋳物工場が数社、例えば、遠心鋳造工場、正確さを要求される機械加工工場、セミロスト、完全ロストワックス工場、
大物鋳鋼鋳物工場などの専門工場群が加わりました。ただ鋳物を造れるという以上に、特に品質管理体制と考え方が確立している工場をラインナップに加えたのです。
鋳物を鋳造することは、ある程度の知識と、マニュアルを守れば可能です。 しかし「決められたものを、決められた日にお届けする」ことが当社のポリシーなのです。この「決められたもの…」、 これこそが品質管理であり、管理に必要な意識と知識、最新の機器が揃っていなければならないのです。そのような視点からこれ等の写真をご覧下さい。 |