●お勧め商品(バケットツース)


バケットツースのポイントは耐磨耗性に優れていることです。
どのような性質がよいのかというと、大別すると下記の鋼種が使われます。
@高クロム鋳鉄
A高マンガン鋳鋼
B低合金鋳鋼

@の高クロム鋳鉄は鉄の中ではいちばん硬い材質です。その意味ではバケットツースに最も適しているといえましょう。しかし、俗に「硬いものは脆い」と言われますが、確かに、岩盤のガンガンぶつけるような激しい衝撃を伴う使い道には向いていません。この場合には高マンガン鋳鋼が適当です。
とはいえ、高クロム鋳鉄も、配合とか熱処理によってその性質は大きく変わり、結構靭性のあるものも開発されています。
弊社はこの高クロム鋳鉄の配合を熟知しています。代表的な配合を下に示します。

表1 バケットツースに適する高クロム鋳鉄の配合

 

C

Si

Mn

Cr

Mo

微量元素

一般ツース

2.6〜3.5

< 0.8

< 1.2

26.0〜28.0

-

-

特殊ツース

2.6〜3.5

< 0.8

< 1.2

13.0〜17.0

2.0〜4.0

0.2〜0.4

高クロム鋳鉄の硬さはブリネル硬度で550〜650HBとなります。比較のため表2に他の鋳鋼の硬度を記します。

表2 鋼種による硬度比較 (鋳放し状態にて…熱処理ナシ)

鋼種

ブリネル硬度

普通鋼(SC系)

180〜220

高クロム鋳鉄(ScMn)

180〜220

鋳鉄(FC)

210〜260

高クロム鋳鉄は、これらの鋼種に比べて硬度ははるかに高いといえます。
これに熱処理を加えることで、更に硬度が増し、耐磨耗性の改良につながるのですが、硬度が高ければ磨耗性が優れているとは言い切れません。
難しくいえば炭化物(鉄と炭素の固溶体)の形態に影響されるのです。高クロム鋳鉄の場合、この強固な炭化物が豊富に分布しているのです。要するに鉄の中に炭素とクロム、モリブデン等の元素を、なにをどれだけ入れるかということに関わってくるのです。そして熱処理の過程で、何度で、何時間加熱して、どのように冷却するかによってツースの耐久性が変わるのです。
ここにノウハウがあり、理論と経験の積み重ねがあるのです。
一般に、真赤に焼いた鉄を水に突き入れれば硬くなる。すなわち焼入という作業が知られています。それが常識です。
ところが、水で急冷すると、逆に粘りがでて強靭になるという不思議な性質を持っているものがあります。この不思議な材質が、ツースに使われているもう一つの鋼種、高マンガン鋳鋼なのです。
これもまた、いろいろな配合があるのです。
この鋼種は、元来、硬度は低いのです。それがどうして耐磨耗性がよいのかというと、繰り返しの摩擦や衝撃によって、鉄の分子構造ともいえる結晶に歪みができて、これが頑強な耐磨耗性に富んだ表層をかたち造るのです。
これらの知識を持っているかどうかは大事な要素となるのです。
深い知識と、豊富な経験を持つ弊社にお任せください。
たかがツース、されどツースではないでしょうか。これのライフが長いことが貴社の建機の優秀性を示すバロメーターになるのではないでしょうか。

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